「サービサイズ ――ごみを出さずにサービスを売る経済に転換できるか」 |
サービサイズとは、より少ない資源エネルギーの消費で豊かな人間生活を支えていくため、モノを売り渡す現在のビジネススタイルから、所有権を移転させずにサービスを売るビジネススタイルヘ転換していくことを指します。モノの所有権を消費者に移転させずにモノから得られるサービスのみを消費者に提供するビジネススタイルが一般化すれば、モノの長寿命設計と循環利用が本格化するでしょう。しかし、サービサイズを実現するためには、さまざまな点で、現在の社会制度(税制、会計制度、所有権制度etc.)や商慣行を、サービサイズに適合する形で変えていく必要があります。本シンポジウムでは、「サービサイズ研究会」がその中間報告書を公表した後、プロダクト・サービス・システム(PSS:サービサイズの別称)に関する国際的な第一人者であるルンド大学のオクサナ・モント博士とアンドリウス・プレピュス博士からヨーロッパにおける具体的な取り組みをお聞きします。そして、「サービサイズ研究会中間報告書」の論点ごとに、会場とともにサービサイズについて考えていきます。みなさま奮ってご参加下さい。
12:40 開場 13:00-13:10 開会挨拶 広井良典(千葉大学教授:公共研究センター長) 13:10-13:40 倉阪秀史(千葉大学助教授:サービサイズ研究会主宰、公共研究センター公共政策セクションリーダー) 「サービサイズ研究会中間報告書について」 13:40-14:30 Dr. Oksana Mont(ルンド大学国際産業環境経済研究所) "Product Service System : Expectations and Obstacles"(逐語翻訳) 14:30-15:20 Dr. Andrius Plepys (ルンド大学国際産業環境経済研究所) "PSS case of IT services.- Environmental impacts, drivers and barriers" (逐語翻訳) 15:20-15:40 基調講演に対する質疑 15:40-15:55 休憩 15:55-16:25 討議セッション1 サービサイズの環境保全効果はどの程度か コメンテータ 田崎智宏氏(国立環境研究所循環型社会形成システム研究室主任研究員) 16:25-16:55 討議セッション2 サービサイズを実現するために必要な経済的な動機づけは何か コメンテータ 今堀洋子氏(追手門学院大学経済学部講師) 16:55-17:25 討議セッション3 豊かで魅力あるサービス取引に必要なルールは何か コメンテータ 齋藤雅弘氏(弁護士:四谷の森法律事務所) 17:25-17:30 閉会挨拶 倉阪秀史 17:50-19:50 懇親会(参加費:2000円) |