石戸 光
(いしど ひかり)

 

千葉大学法経学部助教授/国際経済論

 

■人を重視した国際経済社会構築のビジョン

 

  国際経済社会のあり方(価値論)に関する公共哲学的考察を志向している。地球的規模で平和が脅かされている現在、国際経済社会において具体的にどのような行動原理の下で諸活動がなされていくべきか、一般社会全体における関心が高まっている。国際経済論という専門の学問分野を基盤とし、新規のアプローチによる分析を行っていきたい。具体的には、国際経済社会を構成する多様・複雑かつ、かけがえのない「人」を重視し、国際経済システムの「非線形」性――予期せぬ事象と常に対峙する状況を念頭に置き、「人」が阻害されないような社会構築への貢献を願っている。
 社会的活動に関しては、APEC(アジア太平洋経済協力)の日本代表専門家として、APEC全体の貿易投資の自由化・円滑化動向の公式評価、公式シンポジウムの開催に従事してきた。今後も国際経済を取り巻く諸課題について、政策志向的な研究および教育活動を展開していきたい。