季刊「公共研究」  第4巻 第3号 2007年12月

■特集/アジア・中東における「伝統」・環境・公共性

巻頭言 特集にあたって (柳澤 悠)

日本におけるコモンズの変容――ある河川漁業の300年の歴史 (菅 豊)

森林資源利用のための共同管理の確立における政府の役割――開放前および解放後の朝鮮 (李 宇衍)

森林ガバナンスにおける入れ子構造の両義性――インドネシア東カリマンタン州の事例より(井上 真)

タイ近代における公共用地資源保存政策 (北原 淳)

公共性と知のコミュニティ――タイ農村における共有地形成過程 (重冨 真一)

北インドにおける村落共同利用地、水、森林、1803-2006年――持続可能な環境文化からの教訓(ミノーティー・チャクラヴァールティ=カーウル)

南インドにおける村落共同利用地の歴史的変動――1850年以降のタミルナードゥの乾燥地帯の場合 (柳澤 悠)

エジプトの村は「共同体」か?(加藤 博)

エジプト農民とグローバリゼーション(ムハンマド・アブデル・アール)

門戸開放政策後エジプトの「軟らかい国家」と都市の社会不安と社会運動(長沢 栄治)

貧困と市民権――トルコの事例研究(アイシェ・ブーラ)

紛争後イラクにおける市民社会の発展の展望(ファーリフ・A・ジャッバール)

世界的都市における環境主義――インド・デリーにおける都市貧困層と生活のための闘い (アミター・バーヴィスカル)

台湾民主化過程における環境運動(1980-2004)――政治的機会構造の一視角 (何 明修)

中国における環境ガバナンスの改革――情報公開と公衆参加(大塚 健司)

■論説

循環型社会におけるソフトを重視した地域政策の重要性――ソーシャル・キャピタルが地域の食・農・循環に与える影響(西俣 先子)

■研究ノート

18世紀前半のフランスにおけるギルドと王権の経済政策――リヨン絹織物業ギルドの規約改定をめぐる国家の積極的介入について(鹿住 大助)

■書評

法哲学はいかにして「政治」を語り得るのか/得ないのか ――井上達夫編『公共性の法哲学』京都:ナカニシヤ出版、396pp.,2006年、3500円+税、ISBN:9-784-77950114-2 (宮ア 文彦)

■報告・紹介

「グローバル・ガヴァナンスと地球的福祉」の検討――地球福祉研究センター第2回シンポジウム「グローバル・ガヴァナンスと地球的福祉〜グローバル・タックス、累積債務、グローバル社会運動のゆくえ〜」報告(小松 優香)

比較制度論の視点と<労働-福祉ネクサス>――国際公共比較部門・公共政策部門合同対話研究会報告(浅田 進史)

日本の緑地政策における「市民農園」の可能性――「市民農園、緑地政策、ソーシャル・クオリティ・アプローチ」対話研究会報告(加藤 壮一郎)


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