シンポジウム「文明論・環境倫理・公共哲学」
●趣旨

 本シンポジウムは、昨年度のシンポジウム「風土論・環境倫理・公共性」の問題意識を受けて、それをさらにマクロな枠組みのもとで検討することを目的として開催されます。昨年度は、環境問題はローカルな風土的多様性を基盤として考えられるべきであるという問題意識のもとで、オギュスタン・ベルク先生を基調講演者として招聘し、議論しました。そこで浮かび上がったのは、環境問題はローカルな多様性をふまえながらも、現代文明の問題として、よりマクロな枠組みのもとで考えなければならないということでした。
 本シンポジウムは、このような問題意識のもと、次のようなスケジュールで進行いたします。まず、エコエティカ構想において環境と文明の問題を提起している今道友信先生と、ローカルな多様性に立脚しながら環境と文明について論じている伊東俊太郎先生から、ご講演をいただきます。それぞれのご講演に対して、鬼頭秀一先生と広井良典先生から、「環境倫理」と「持続可能な福祉社会」の観点からコメントをいただき、議論します。その上で公共哲学の観点からの総括コメントがあります。続けてパネルディスカッションにおいて、倉阪秀史先生が加わり、経済学や政策論の視点からの議論もなされます。これらのメンバーにより、昨年の風土論シンポに続いて、過去に類例のない顔ぶれによる画期的で実りあるシンポジウムになることを期待しています。

●スケジュール
開会挨拶・趣旨説明 13:00〜13:10

【講演1】「エコエティカと文明」今道友信(東京大学名誉教授・英知大学名誉教授)13:10〜14:00
コメント:「エコエティカと環境倫理」鬼頭秀一(東京大学大学院教授) 14:00〜14:20
リプライ・質疑応答 14:20〜14:50 (終了後、休憩10分)

【講演2】「環境問題と科学文明」伊東俊太郎(東京大学名誉教授・国際日本文化研究センター名誉教授) 15:00〜15:50
コメント:「比較文明と<持続可能な福祉社会>」広井良典(千葉大学教授) 15:50〜16:10
リプライ・質疑応答 16:10〜16:40 (終了後、休憩10分)

【パネルディスカッション】16:50〜17:50
司会・総括コメント「公共哲学の視点から」小林正弥(千葉大学大学院教授)
パネリスト:今道友信、伊東俊太郎、鬼頭秀一、広井良典、倉阪秀史(千葉大学助教授)

閉会挨拶 17:50〜18:00