コミュニタリアニズムの可能性〜哲学から実践まで〜



開催趣旨:
 80年代のアメリカにおいて「リベラルーコミュニタリアン論争」が展開され
て以来、「コミュニタリアニズム」と呼ばれる政治思想が新たに提起される
ようになった。「コミュニタリニズム」の論者たちは、リベラルに対抗して共
通善や徳性などの古典的な政治概念に着目しながら自己論に立脚した
政治理論を展開した。
 この理論は重要でありながらも、これまで日本において十分に理解され
てきていない。しかしながら、昨年以来、菊池理夫『日本を蘇らせる政治
思想――現代コミュ二タリアニズム入門』(講談社現代新書、2007年)や
中野剛充『テイラーのコミュニタリニズム:自己・共同体・近代』(勁草書房、
2007年)が公刊され、注目が集められている。
 今回の研究会には、その著者である菊池理夫教授(三重中京大)と中野
剛充氏(千葉大学・特別研究員)を招いて、コミュニタリアニズムの理論と
その実践的な課題について総合的に検討する。
 このテーマに興味・ご関心のある方は、学生、教員を問わずに奮って
ご参加ください。