「歴史のなかの新自由主義:近年の研究動向を中心に」
 本部門は、これまで第6回研究会で、現代日本の労働形態の変化をいかに捉えるかという問題意識から、本学文学部の渋谷望氏を招いて書評会(『魂の労働』[2003])を企画し、分析の方法論から現状認識までを議論した。第8回研究会では、事業推進メンバーの一人である雨宮昭彦氏より、その近著(『競争秩序のポリティクス』[2005])を基に、現代ドイツの政治的選択肢の一つにつらなる新自由主義的な潮流が、大戦間期ドイツの経済政策思想からいかに生成されたのかについて報告をいただいた。
 今回、本部門では、事業推進メンバーの一人である小沢弘明氏に、近年の新自由主義をめぐる研究動向について、報告をお願いした。報告者には、現代世界の動向の主流となった新自由主義的な潮流を、歴史学的な視点から俯瞰していただく予定である。

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