「オギュスタン・ベルクの風土論について:公共研究の観点から」
 風土論の第一人者オギュスタン・ベルク氏の議論を紹介し、公共研究の観点から論評します。ベルク氏は、ローカルな特殊性を弁証するものとして理解されてきた風土論を、現代の環境問題に対して示唆を与えうる理論として展開しています。そこでは、風土論がローカルな特殊性をふまえながら普遍的な枠組のもとで捉え直されています。ベルク氏の議論には、環境倫理や公共性を、ローカルかつ普遍的な観点から考えるヒントがあるように思われます。

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